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Google翻訳でPDFを翻訳する方法|できない原因とスマホでの使い方

手順は3ステップで終わります。つまずきやすいのは、「スキャンされたPDFは翻訳できません」と表示されたとき、スマホで開いたとき、訳せたのに数式や表が崩れたときの3つ。どれも原因ははっきりしています。

更新 6 分で読めます

Google翻訳のウェブ版には「ドキュメント」タブがあり、PDFをファイルごとアップロードして無料で翻訳できます。Word・Excel・PowerPointのファイルも同じ方法で翻訳できます。この記事では、まず手順を確認し、そのあと翻訳できないときの原因と対処法を順に見ていきます。画面や結果は、すべて2026年10月に実際に試したものです。

手順(パソコン)

  1. 1translate.google.com を開き、「ドキュメント」を選ぶ. 画面上部のタブから「ドキュメント」をクリックします。
  2. 2言語を選んでファイルをアップロード. 対応形式は .docx・.pdf・.pptx・.xlsx です。1ファイル10MBまで、PDFは300ページ以下(Google翻訳ヘルプより)。
  3. 3「翻訳」を押す. 終わったら「翻訳を開く」でブラウザに表示するか、「翻訳をダウンロード」で保存します。1ページの論文なら数秒で終わりました。訳文PDFの各ページ上部には「Machine Translated by Google」と入ります。

スマホでは使える?

そのままでは使えません。Google翻訳のヘルプには、ドキュメントの翻訳は現時点では小さい画面とモバイルに対応していないと書かれています。Google翻訳アプリにも、PDFをアップロードする入口はありません。スマホで翻訳したいときは、次の方法があります。

  • 紙の書類なら:アプリの「カメラ」で書類を写すと、訳文が画面に重ねて表示されます。内容をざっと知るには便利ですが、ファイルとしては残りません。
  • スマホの中のPDFなら:ページごとにスクリーンショットを撮り、アプリのカメラ画面から画像を読み込んで1枚ずつ翻訳します。ページが多いと手間がかかり、結果も画像なのでPDFにはなりません。
  • パソコンで開く:PDFをパソコンに送って、上の手順で翻訳します。
  • 訳したPDFをスマホで受け取りたいなら:スマホのブラウザでReglyphを開き、iPhoneは「ファイル」アプリ、Androidはファイルマネージャーから PDF を選んでアップロードします。翻訳が終わったら、PDFをダウンロードして読めます。紙の書類は、iPhoneの「メモ」「ファイル」アプリやAndroidの「Google ドライブ」のスキャン機能で、先にPDFにしておきます。

「翻訳できない」ときの原因と対処法

実際によくあるのは、次の5つです。

1. スキャンしたPDF ——「スキャンされた PDF は翻訳できません」

ドキュメント翻訳は、PDFの中にある文字データを読んで訳します。紙をスキャンしたPDFやスマホのスキャンアプリで作ったPDFは、各ページが1枚の画像で、文字データがありません。スキャンした財務報告書の1ページをアップロードしてみると、数秒後に画面の左下にこのメッセージが出て、それで終わりでした。訳文のファイルは作られません。

Google翻訳
スキャンPDFをアップロードすると、左下に「スキャンされた PDF は翻訳できません」と表示されます。 左右にスワイプして比較、タップで拡大。

見分け方は簡単です。PDFの文字をマウスでドラッグしてみて、選択できなければスキャンPDFです。

対処法は2つあります。OCRソフトで先に文字データを付けてからGoogle翻訳に渡す(ただしレイアウトは崩れやすくなります)か、スキャンPDFをそのまま読めるツールを使うかです。同じページを、Reglyphで英語から日本語に翻訳した結果がこちらです。

原本
Reglyph(当サービス)
スキャンした財務報告書の1ページ(英語→日本語)。左が原本、右がReglyphの訳文です。 左右にスワイプして比較、タップで拡大。

表の行と列、金額はすべて元の位置のまま。局の名前や表の見出し、棒グラフの説明が日本語に置き換わっています。

2. 10MBを超えている

スキャンPDFは1ページごとが画像なので、十数ページで10MBを超えることもあります。圧縮するか分割すれば、アップロードはできます。ただしスキャンPDFの場合は、小さくしても1つ目の理由で止まります。

3. 300ページを超えている

いくつかのファイルに分けて、別々にアップロードしてください。

4. パスワード付きのPDF

パスワードがわかっているなら、PDFを開いて保護を解除し、別名で保存してからアップロードしてください。開くときにパスワードが必要なPDFで試したところ、Google翻訳から返ってきたファイルも、開くのにパスワードが必要でした。

5. ファイル形式が対応していない

ドキュメント翻訳で使えるのは .docx・.pdf・.pptx・.xlsx だけです。古い .doc や .ppt は、新しい形式で保存し直してから使います。JPGやPNGの画像は、隣の「画像」タブで翻訳します(.jpg・.jpeg・.png・.webp に対応)。

翻訳はできたけれど、数式や表が崩れる

文字を選択できるデジタルPDFなら、Google翻訳で翻訳できます。英語の論文2ページを日本語に訳してみたところ、2段組みや図の位置は保たれ、本文も問題なく読めました。崩れたのは、普通の文章ではない部分です。

Google翻訳
2段組みと図は元の位置のまま。左の段の中ほどにある数式はばらばらになり、「=」が「¼」に、「+」が「þ」に変わっています。その下の本文中の式も同じです。出典:B. P. Abbott ほか(LIGO/Virgo), Phys. Rev. Lett. 116, 061102(2016)3ページ。CC BY 4.0。訳文は各ツールによるもの。 左右にスワイプして比較、タップで拡大。
Google翻訳
右側のパラメータ表(パラメータ/値)が1段落の文章になり、どの値がどの項目のものか分からなくなっています。最後の段落だけ文字が大きいのも気になるところです。出典:A. Q. Jiang ほか「Mistral 7B」arXiv:2310.06825(2023)2ページ。CC BY 4.0。訳文は各ツールによるもの。 左右にスワイプして比較、タップで拡大。

内容をざっと知りたいだけなら、これで困ることはありません。人に渡す資料や、数字を確認したい資料では、手で直す必要があります。

スキャンPDFや、レイアウトを崩したくないとき

Reglyphは、各ページを画像として扱います。文字を読み取り、元の文字を消して、同じ位置に訳文を組み直します。スキャンPDFもデジタルPDFもアップロードできます(対応はPDFのみ。写真は先にPDFにしてください)。表・図・ハンコ・数字は元の位置に残ります。1日5ページまで無料で、Googleアカウントでログインして使います。クレジットカードは不要です。1ファイル50ページまでなので、それより長い書類は分けてアップロードしてください。

英語の資料を日本語で読みたい場合は英語のPDFを日本語にする手順を、日本語のマニュアルや見積書を海外向けに訳す場合は日本語の書類を英語に翻訳するページをご覧ください。

使い分けの目安
  • 文字を選択できるデジタルPDFで、内容がわかればいい → Google翻訳(無料、10MB・300ページまで)
  • スキャンPDF、または表やレイアウトを保ちたい → Reglyphのようなドキュメント翻訳ツール
  • 役所などへの正式な提出 → 多くの場合、翻訳証明付きの翻訳が必要です。機械翻訳は、レイアウトをそろえた下訳づくりに使えます

無料で使えるツールごとの制限はPDFを無料で翻訳する方法に、英語論文の訳し方は英語論文の翻訳ツール比較にまとめています。同じテストファイルでReglyphとGoogle翻訳を1ページずつ比べた結果は、Reglyph vs Google Translate(英語)をご覧ください。

よくある質問

Google翻訳でスキャンしたPDFを翻訳できますか?

できません。アップロードすると「スキャンされた PDF は翻訳できません」と表示されます。OCRで先に文字データを付けるか、スキャンPDFを読めるツール(Reglyphなど)を使ってください。

Google翻訳で翻訳できるPDFのサイズやページ数の上限は?

1ファイル10MBまで、PDFは300ページ以下です(2026年10月時点のGoogle翻訳ヘルプ)。超える場合は分割してください。さらに大量のファイルを扱う場合、Googleは Cloud Translation API を案内しています。

スマホでGoogle翻訳を使ってPDFを翻訳できますか?

ドキュメント翻訳はスマホに対応していません。紙の書類ならアプリのカメラで、PDFならページごとのスクリーンショットで翻訳できます。訳したPDFが欲しい場合は、スマホのブラウザでReglyphにPDFをアップロードし、翻訳済みのPDFをダウンロードする方法もあります。

WordやExcelのファイルも翻訳できますか?

できます。.docx・.xlsx・.pptx も、PDFと同じく「ドキュメント」タブからアップロードします。

翻訳後のPDFのレイアウト崩れは直せますか?

手作業で直すしかありません。崩したくない書類は、最初から元の位置に訳文を組み直すツール(Reglyph)を使うほうが早く済みます。

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